Interviews食育インストラクター

食へのスイッチを押してくれたのがこの食育講座でした。

和田 明日香さん
食育インストラクター養成講座受講
食育インストラクターとして大活躍の和田明日香さん。義母は、料理家の平野レミさんという料理家一家でもあります。元々は料理に関心がなく、「レタスとキャベツは同じだと思っていた」というほど。そんな中、平野レミさんの息子さんと結婚して、子どもができたことで食の意識が一変。食育インストラクター資格も取得されたほど。3児のママという忙しい日々の中で、受講されたきっかけについてお話を伺ってみました。
和田明日香

和田 明日香さん
食育インストラクター養成講座受講
食育インストラクターとして大活躍の和田明日香さん。義母は、料理家の平野レミさんという料理家一家でもあります。元々は料理に関心がなく、「レタスとキャベツは同じだと思っていた」というほど。そんな中、平野レミさんの息子さんと結婚して、子どもができたことで食の意識が一変。食育インストラクター資格も取得されたほど。3児のママという忙しい日々の中で、受講されたきっかけについてお話を伺ってみました。

ご主人が背中を押してくれた
食育インストラクターへの道

食育インストラクターとして多忙な毎日を過ごされていらっしゃいますが、資格を取られたタイミングはいつだったのでしょうか?

お義母さん(平野レミさん)のアシスタントとして料理の活動をし始めた時に、いまいち料理に自信がなくて。そんな時、夫から自信をつけるために何か資格をとったら?と、勧められて。せっかく勉強するなら、お仕事でもそうですが、実生活でも生かせる資格がいい。子どもたちのためにもなるような、食育インストラクターの講座をみつけて受講をはじめたのです。

この講座は、受講生の体験談を見て先生とのやりとりがとても丁寧だなと思って選びました。勉強は、子どもを寝かしつけながらベッドの中でとか(笑)お昼寝の時間などにしていました。通信教育は、自分のペースで勉強ができるのがいいですね。

DVD付きなので家事をしながら流し観ができるのも便利でした。あとは、質問用紙に疑問点を書き込めば、赤ペン先生みたいに回答を戻してくれるのが理解しやすかった。テキストを読んで出た質問は、ネット検索などでは出てこないので的確に返答してくれるので分かりやすかったです。

インタビュー中の和田明日香さん

資格を取得してから人生が180度変わった

食育というと、栄養素などがメインの教材なのかと思っていましたが、フードロスや子どものこ食など社会問題まで広く取り上げられていてそれを学べたのはよかったですね。問題意識が一気に増したので、この講座をきっかけにさまざまな本を買ってさらに勉強をしました。

まさに、食に対するスイッチを押してくれた感じです。

普段の食事作りもそうですが、仕事で食育についてコラムを書く時にも食育インストラクター講座で学んだことがベースになっていますし、外食時にも栄養バランスがまず思い浮かびます。

何より資格を取ったことで自信につながったのは大きかった。いま、振り返ってみても勉強したことで生かされていることしかない!と、断言できるくらい。

和田明日香さん書籍

日常の暮らしでは、どんなことが生かされていますか?

例えば、にんじんは油と一緒にとらないとビタミンが逃げてしまうからもったいないとか。野菜は皮と実の間にこそ、栄養が多いので食べた方がよいとか。今旬の野菜はこれだとか。

元々レミさんが普段から教えてくれていたことがたくさんテキストに書かれていて、何?レミさん凄い!って。改めて尊敬したり(笑)。

勉強したからこそ、1つ1つの調理に根拠があることがわかったし、逆に省いてよいこともわかった。ある意味、料理の正解のなさを知りました。結局は自分で納得して作ることが大事だと教わりました。

代々伝わる和田家のベロシップ!?

和田家では、代々スキンシップよりも「ベロシップ」と呼んで「食」を大切にされているとのことですが。

※べロシップとは、ベロ(舌)で家族の絆を深めていく、和田家に伝わる食育の考え方。 毎朝夫が娘のお弁当を作ってくれるのですが、今朝は娘の寝起きが悪くて、夫が怒っていたんです。 それで娘が学校へ行ってから、「お弁当を開ける頃には、機嫌が直っているかな。今日は、スキンシップよりベロシップだな」と話していて。 子どもたちが小さい時はたくさんスキンシップがとれますけど、いずれ難しくなる時がきます。それを考えると断然、ベロシップの方が重要!  他にも“肉の3倍野菜を食べる”という家訓があります。野菜は何でもいいわけではなく、旬ではない時期の野菜を高いお金を出して買うことはしません。

お子さんたちには、学んだ食の知識をどのように伝えていますか?

冬の時期には根菜類を食べさせたり、魚は、さばく前を見せて、その魚がどうやって食卓に並ぶのかを教えたり。勉強という堅苦しいものではなく、「みんな見て~!」みたいにキッチンに子どもたちを集めて。魚でも目がついていたり、歯が生えていたり、血だってこんなに出るんだよって。大人でも驚くようなことは、子どもならもっと衝撃的なわけですよね。リアクションが低くても教えることはやめません。あとは、このカレーには、5つの野菜が入っています。何が入っているでしょうか? とか、クイズ形式にしたり…。家族でワイワイと食卓を囲みながら食育を楽しんでいますね。

インタビュー中の和田明日香さん2

子どもに媚びずに自分が好きなものを作る

子どもの食の好き嫌いで悩む方は多いですが、どのように向き合っていますか?

好き嫌いに関しては、一旦ほっておきましょう。と思うんですよね。白ご飯しか食べないというのでは問題だと思いますけれど。その時に無理やり口に運んでも余計に嫌いになってしまいますから。栄養素は、他で補えばいいくらいの感覚です。かといって、嫌いだから目にも触れさせないようにするのは違う。 この食材は、体にこういう役目をしてくれる大切なモノなんだよということは、伝え続ける工夫はします。 よく思うのは、1日で栄養バランスをきっちりと考えるのではなく、10日から2週間の間に調整すればいい。お肉が多い日が続いても2週間見てみれば野菜も食べていたから、ま、いいかって(笑)。 あとは、やっぱり子どもは一緒に食べないと食が進まないんです。料理ができたから先に食べててね、では食べてはくれない。講座でも学んだ「共食」を日々、実感していますね。

次世代によりよい社会をつなぐために

今後、食育インストラクターとして伝えていきたいことは何でしょうか。

私が活動している中で、やはり子どもたちの世代に何かを残していきたいという思いは強いです。国が変わることを待っていても遅い。1人では何もできないかもしれないけれど、明日スーパーで買うものは今すぐにでも変えられる。それは、主婦の強みでもありますから。 子育てを過ぎてしまうと、今の熱量ではできなくなってしまうから、今しかできないことを食育インストラクターとして、もっと発信していきたいです。

食育インストラクター和田 明日香 (わだ あすか)
1987年4月17日生まれ。2006年立教大学社会学部入学。2010年より、平野レミのもとで修業を重ね、食育インストラクターとして 活動中。3児の母で、子どもと一緒に楽しめる料理を得意とする。2018年ベストマザー賞受賞。レシピ本の出版や、TV・雑誌でのレシピ紹介、企業へのレシピ提供、情報番組への出演やコラム執筆など、多方面で活動中。

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