メディアの記事にもたびたびテーマとして取り上げられる「美文字」。
それは誰だって書けるものなら字はキレイに書けたらと思っているわけで…
でも、頭でそう思っているのに実際字を書こうとしたら、何をどうやればキレイになるの?というのが多くの方の正直なところなのではないでしょうか?
「自分の字が汚いのは生まれつき」
「センスがないんだから、今から練習したって変わらないでしょ」そう思ってしまいがちですが、綺麗に見える字や文章には共通するポイントが実はあるです。
特に漢字では多くの字に横画と呼ばれる、いわゆる横向きの線が入ります。 この横画を、いくらか右上がりになるように書くことで字に締まりが出て、美しく見えやすくなります。
どれくらい右上がりかの目安としては、具体的な目安を意識した方が書きやすい方は、6度をイメージすると良いでしょう。右に上げれば上げるほどキレイということはありませんが、反対に6度が絶対的で5度や7度ではダメと考える必要はありません。
それよりも、右上がりの線を書きつつも、横画どうしの角度(向き)がそろっているか、バラバラかをはじめのうちは意識すると良いでしょう。
文字の構造や点画、「へん」と「つくり」などの関係性によっては、わずかに傾きを変えたり、緩やかにそらせた方が美しいケースもありますが、まずは向きを揃えて書くだけでも字は格段に整った印象に仕上がります。
自分の字が気になる、という方の声を聞いてみると、字が右下がりになってしまう事よりも、線の角度がバラバラになっている事の悩みの方が多いようなので、美文字を目指す初めの1歩は、線の向きを揃えるように書いてみましょう。バラバラに向いているよりかは、同じ向きに揃っているほうが丁寧な印象を与えることには違いありません。
中島 武志さん/教員
語学教員として働いているのですが、授業後の赤ペン添削の際、自分の字がだんだん見るに耐えないぐらい乱れていくことに気づきました。きちんと練習することで字が上手に、しかも早く書けるようになってきていることを実感。自分の字が上手くなるだけでなく、教え子にもその姿勢を示し、いい影響を与えられればとても嬉しいことです。
「日」や「目」、「田」や「言」などを例にとると、下の見本画像のように、線が何本も並ぶときには、点画間の間隔を等しくすることが見栄えの丁寧さに非常に影響します。
この方法はよこ画(よこの線)、たて画(たての線)、あるいは斜めの画の場合でも活用できるもので、多くの字で役立ちます。空間をそろえることで、文字の整斉とした美しさを演出しましょう。
ここまでは主に単一の字、特に漢字を書くときに意識したいポイントを2つ紹介してきました。今回最後に紹介するのは、実際に文章を書くときの文字同士の関係をキレイに見せる方法です。それは、ひらがなを気持ち小さめに書く方法です。目安としては漢字100としたら、ひらがなは80くらいの大きさで書きます。日本語の文章では7割がひらがなで構成されると言われているので、ひらがなをスッキリ目に書くことで読みやすい文章に見せることができます。
堀川 洋美さん/調理員
孫が習字を習い始めてどんどん上手になる姿を見て、“これでは孫に手紙を書いたときに、自分の字を見て笑われてしまう”と考え、少しでも丁寧に書けるように、なりたいと思いました。
はじめは練習用お手本をなぞっても上手くなぞれませんでしたが、半年を過ぎたころ「書く!!」ことに楽しさが芽生えてきました。
今までよりもキレイな字が書けるようになったら、役立てられるシーンは様々です。 いくつか例を挙げてみましょう。
大人になると、手書きをする機会は多くないものと思いつつ、いざ手書きをする場面は「自分だけ読めればいいや」とはならない大事な時ばかり。冠婚葬祭の大事な場面での記帳もそんなシーンのひとつです。特に芳名帳では、他の人の字と並んで書くことになるため、そこで恥ずかしい思いをしたことがきっかけで本格的に字の練習を始めた方も多くいらっしゃいます。反対に、自分の字に自信をもって堂々と記帳することができると、周囲に知的な印象を与えます。
お子さまが入園、入学するとノートや名札、運動着などあらゆるものに名前を手書きする機会が急に増えます。こちらも芳名帳と同様に多くの目に触れるものですが、自分が恥ずかしい思いをするならともかく、かわいい子どもにそんな思いをさせたくない、と感じるお父さん・お母さんがたくさんいます。
「今の時代、履歴書を手書きする(させる)なんてナンセンス」と思われるかもわかりませんが、そう珍しいものでもないのが実際のところのようです。字には感情があらわれるとはよく言われますが、人がらや熱意を推し量るために、履歴書の手書き文字を参考にしている人事担当者や経営者もいるものです。 手書きに苦手意識なく書くことができれば、知的さや精神的なゆとりがある人として好印象を相手に抱かせることができます。また、役所に提出する行政関係の各種書類では、手書きが必要なものがほとんどです。
目下、手書きの字に悩んでいるのに「手紙を書く」なんてイメージが沸かないかもわかりませんが、今回紹介したような美文字のルールを知ったり、書きながら「なるほど」と思っていくと、もちろん字もキレイになっていきますし、それと同時に字を書くことが楽しくなっていきます。せっかくだから手紙を書いてみよう、一言メッセージを添えてみよう、そんな気持ちになっていきます。
「今年こそは字をキレイにしたいのだけど…」
そんなお声をよくいただきます。メールやSNS、印刷プリンターがどんどん増えているにもかかわらず、ここぞという時に手書き文字を書く機会は多いもの。
残念ながら文字はほうっておいても上手にはなりません。
練習をしなければ、きれいな美文字は手に入らないのです。
とはいえ、やみくもに字を書くだけの練習では時間ばかりが取られてしまいます。
そこで、字に困ったあなたに試していただきたいのが日ペンのボールペン習字講座です。
在宅でできる通信講座なので、自分の生活リズムに合わせながら、何より周りの人に見られる心配なく安心して練習や課題に取り組めます。
新谷 晃子さん
字が上手になりたい、美しい文字は読む方に好感を持っていただけるのではないか、そう思って受講しました。美しい文字は何かと得になると思ったことも確かです。
お稽古をする度に、自分なりに字が上達していくことに面白味を感じました。先生のご指導もご丁寧で良かったです。日常の生活の中でもとても役立っています。家族からは「字が上手になったね」と褒められ、何か字を書く用がある時には頼まれるようになりました。特に仕事には結びついていませんが、これから結びつけられたら…と考えています。
本当にこの講座を受講して良かったです。字に自信がついたことが一番のメリットでした。
他の人にも勧めたいと思います。これからもお稽古を続けて、もっともっと字が上達するよう、努力していく所存です。
左利きの方はこちら!より練習しやすい専用テキストでお届けします